あと少しで2015年も終わり。
嬉しかったニュース:
日経BPのがんナビなどに載っていた記事
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/news/201512/544999.html?n_cid=nbpnmo_mled術前化学療法でpCRが得られなかった乳癌に術後カペシタビン投与が有効(横山勇生)
サンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS2015)での、京都大学の戸井雅和氏による発表。
2007年から行われていた、術前化学療法でpCRが得られなかった乳癌患者への、カペシタビン(製品名ゼローダ)追加投与に良好な結果が認められたとのこと。
追加投与群と追加しない対照群で、
5年無増悪生存(DFS)は74.1%:67.7%で、ハザード比0.70(つまり30%改善)
5年全生存(OS)は89.2%:83.9%、ハザード比0.60(つまり40%改善)
という結果。
投与方法が、3週サイクル半年なので、私が2008年5月-2009年4月に術後抗がん剤治療した時の、4週サイクル1年とは異なるが、当時は再発後の乳がんで一定の効果はあったとはいえ、予防的効果にエビデンスの無い状態で、セカンドオピニオンの腫瘍内科医の勧めもあって選択しただけに、有効というエビデンスが発表されたのは嬉しい。
もちろん、これだけで効果が決定的とは言えないとは思うが、術後の治療法が少ないトリプルネガティブ患者に、選択肢が増えることはありがたい。
悲しかったニュース:
11月、伯母(父の姉)が95歳とはいえ、元気だったのに急に自宅で亡くなり、49日。
12月、大学時代からの親友が亡くなったとの知らせ。まだ56歳。
知ったのが、早めの休暇でオマーンでの沙漠キャンプに旅立つ直前で、茫然としたまま広大な沙漠を眺めて過ごし、年末に帰国、2日だけ出勤。今も信じられないでいる。
私にできること、
自分にいくら残されているかわからない日々だからこそ、
精一杯生き、逝った人のことをいつまでも忘れずにいること。
2016年がみなさまにとって、平和で良い年でありますように。
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tag : 乳がん トリプルネガティブ 抗がん剤 ゼローダ カペシタビン